低価格PCで採用されているCPUの代表的なものに、Intel Celeron N4120 があります。
性能について気になる方が多いようなので、Intelの他のCPUと比較してどれくらいの性能になるか調べてみました。
Intel Celeron N4120 搭載のノートPCはコストパフォーマンス抜群なのか、それとも安物買いの銭失いなのか、興味のある方は、この記事をご一読ください。
Intel Celeron N4120 とは
2019年10月にIntelから発表されたノートPC用のCPUで、「UHD グラフィックス 600」と呼ばれるグラフィック機能が統合されています。
Core-i シリーズでは9世代目の発売時期と重なっています。
Celeron N4120 の基本スペックは次の通りです。
CPU | コア数:4 スレッド数:4 |
基本クロック | 標準:1.1GHz 最大ブースト時: 2.6GHz |
グラフィック | UHD グラフィックス 600 (300MHz コア12基) |
Celeron N4120 は 第4世代のINTEL Core-i3 並み
ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると、 Celeron N4120 は
2012年に発売されたCore-i5(3世代)、2013年に発売されたCore-i3(4世代)とほぼ互角の性能だと考えられそうです。
ただ、グラフィック性能(GPU)については、第3世代に搭載されている「 Intel HD Graphics 4000 」よりも性能が低く、低価格PCでよく使われている AMD 3020E のグラフィック性能よりも大きく劣ります。
性能は決して高いとは言えませんが、それでも一般的な事務作業やプログラミングで使うには十分な性能を持っています。
このCPUが搭載されているノートPCだと、次の作業はストレスなく使えるでしょう。
- ワード、エクセル、パワーポイントなどの文書作成
- メールの送受信
- ウェブサイトの閲覧
- 人事や会計ソフトなどの事務処理アプリの利用程度
- PythonやRuby,PHP、C#やJavaなどのプログラミングの学習
- 趣味や仕事で使うちょっとしたプログラムの開発
サクサクとまではいかないと思いますが、下記の作業にも何とか使えるでしょう。
- Zoomによるテレビ会議
- 十数分程度のフルハイビジョン画質の簡単な動画編集(カット、結合など)
- デジタル一眼レフカメラで撮影した生データの現像
- フォトレタッチ
但し、PCの性能(サクサク感)はCPUだけで決まるものではなく、メモリ容量や内蔵ストレージの性能に大きく左右されます。
最近のノートPCはメモリやストレージの増設が出来ない製品が多いので、このCPUを搭載した低価格PCの購入を検討される場合、予算が許す限りメモリは8GB以上、内蔵ストレージはSSDの128GB以上の製品を選ぶことをお勧めします。
ベンチマークで性能を比較
結論を先に描きましたが、ここからはその根拠について説明しておきます。
まず下記は、 Celeron N4120 のCPUスコアを中心に、その前後のスコアを持つCPUを一覧にしたものです。
尚、CPUスコアについては PassMark を、GPUのスコアについては Fire Strike を記載しています。
製品 | CPU スコア | コア 数 | スレッド 数 | クロック数 (定格~最大) | グラフィック | GPU スコア |
---|---|---|---|---|---|---|
Core i3 10110U | 4213 | 2 | 4 | 2.1GHz~ 4.1GHz | Intel UHD Graphics(第10世代) | 1428 |
Core i5 7200U | 3359 | 2 | 4 | 2.5GHz ~ 3.1GHz | Intel HD Graphics 620 | 808 |
Core i5 6200U | 3034 | 2 | 4 | 2.3GHz ~ 2.8GHz | Intel HD Graphics 520 | 707 |
Core i3 7100U | 2774 | 2 | 4 | 2.4GHz | Intel HD Graphics 620 | 808 |
AMD 3020e | 2727 | 2 | 2 | 1.2GHz ~ 2.6GHz | Radion RX Vega 3 | 1260 |
Core i7 5500U | 2705 | 2 | 4 | 2.4GHz ~ 3.0GHz | Intel HD Graphics 5500 | 594 |
Core i3 7020U | 2601 | 2 | 4 | 2.3GHz | Intel HD Graphics 620 | 808 |
Core i3 4100M | 2493 | 2 | 4 | 2.5GHz | Intel HD Graphics 4600 | 553 |
Celeron 4120 | 2480 | 4 | 4 | 1.1GHz ~ 2.6GHz | Intel HD Graphics 600 | 391 |
Core i5 3210M | 2465 | 2 | 4 | 2.5GHz ~ 3.1GHz | Intel HD Graphics 4000 | 411 |
Celeron N4120 は2019年の10月に発売当時されたCPUではあるものの、第3シリーズのCore-i5、第4シリーズのCore-i3の性能しかありません。
性能を抑えて低価格化したとものであると割り切って考えるべきCPUでしょう。
ただ何度も申しますが、オフィスやWeb閲覧、YouTubeやNetFlix、Amazon プライムビデオ等の動画鑑賞程度であれば、全く問題が無いCPU性能を持っています。
但し、複数の作業を同時実行する用途ではCPU負荷が100%に張り付いて動きがもたつくと思いますので、Meetでのテレビ会議をしながらExcelやワードを開いて文書作成するような場合は、ストレスを感じることになるでしょう。
Celeron N4120 のグラフィック性能はインテル製CPUの中でもかなり低く、今回比較したCPUの中では最低の性能となっています。
しかし、ドラゴンクエストなどの軽いゲームであれば、解像度を落とせば遊べるレベルです。
Celeron N4120 搭載の低価格ノートPC
SOLUTION-15FH043-C-UCCS 56,800円
パソコン工房(飯山電機)のショップブランドPCとなります。
15.6インチのフルハイビジョン液晶を搭載し、重量は1.98kg となっています。
常時携帯するには厳しいですが、家の中で移動する程度であれば苦にならない重さです。
公式サイトからの購入時、オフィスやノートンセキュリティソフトの同時購入が指定でき、6400円プラスすることで480GB⇒960GBへのアップグレードが可能です。
ワードやエクセル、パワーポイントなどでの文書作成、メール送受信、Webサイトの閲覧、YouTube動画の閲覧などの軽作業を行う程度であれば性能的には十分です。
型番 | SOLUTION-15FH043-C-UCZS [Windows 11 Home] |
価格 | 56,800円 |
メーカー | パソコン工房(飯山電機) |
発売日 | 2021年 7月 30日 |
スペック | 15.6インチワイド・フルHD(1920×1080)非光沢 Celeron N4120 (UHD Graphics 600) ストレージ:480GB SATA-SSD メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 重量:1.98kg バッテリー稼働時間:5時間 内蔵カメラ:搭載 |
その他 | WiFi5対応、Bluetooth5.0対応 |
まとめ
今回は Celeron N4120 の性能について、ネットで公表されているベンチーマークの値から他のCore-iシリーズと比較してみました。
また、その性能を元に、このCPUを搭載したノートPCであれば、どのような作業で使えるかについても解説致しました。
この記事は2021年の11月14日に書いていますが、現時点において第4世代(2013年)の Core-i 3に匹敵する性能を持っています。
文書作成やちょっとしたプログラム開発なんかは普通に使えますので、ご予算に余裕が無い方にとって購入するのも有りかと思います。
この記事が、皆さんのPC購入の参考になれば幸いです。
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