【ノートPC選び】INTEL Celeron 6305 の性能は?

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Intel Celeron 6305 は 2020年12月以降に発売された5万~13万円という低~中価格帯のノートPCに使われているCPUです。

Intel Celeron6305 搭載ノートPCは2021年末時点で18種類の製品が発売されていますが、果たしてコストパフォーマンスは高いのか、それとも割高なのか、購入を検討されている方は是非ご一読下さい。

目次

Intel Celeron 6305 とは

Celeron 6305 は、2020年の冬に発売された省電力CPUで、Core-i シリーズが第10世代から第11世代に移り変わろうとしている時期に登場しました。

CPUのプロセスルールは第11世代と同じ10nm が採用され、またグラフィック機能も第11世代の「INTEL UHD Graphics」を搭載しています。

つまり、Core-iシリーズ11世代の技術が投入された廉価版という位置づけになります。

Celeron 6305 の基本スペックは次の通りです。

CPUコア数:2  スレッド数:2
基本クロック1.8GHz
グラフィック第 11 世代インテル® プロセッサー・ファミリー用インテル® Core™ UHD グラフィックス
TDP15W

Celeron 6305 は 第4世代のINTEL Core-i5 並み

ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると、 Celeron 6305 の CPU性能は第4世代のCore-i5 と同等であり、グラフィック性能は 第11世代のCore-i5と同等です。

今時のCPUと比べると性能はそれほど高くはありませんが、それでも一般的な事務作業であれば問題無く使えます。

以下の用途に限定するのであれば、動作がもたつくことも無く使えるでしょう。

  • ワード、エクセル、パワーポイントなどの文書作成
  • メールの送受信
  • ウェブサイトの閲覧
  • 人事や会計ソフトなどの事務処理アプリの利用程度
  • PythonやRuby,PHP、C#やJavaなどのプログラミングの学習
  • 趣味や仕事で使うちょっとしたプログラムの開発

多少重いと感じることかもしれませんが、下記の用途も利用可能です。

  • Zoomによるテレビ会議
  • 十数分程度のフルハイビジョン画質の簡単な動画編集(カット、結合など)
  • デジタル一眼レフカメラで撮影した生データの現像
  • フォトレタッチ

ただし、PCの性能(サクサク感)はCPUの性能よりも、メモリ容量や内蔵ストレージ性能(容量、速度)に大きく左右されます。

このPCを搭載しているノートPCを検討されている方は、その点もご留意ください。

このCPUが搭載されているノートPCの傾向

Celeron 6305 が搭載されているノートPCは5万円台~13万円台という低~中価格帯に設定されており、2021年末の価格COMに掲載されている製品数は18点でした。

これらのデータを集計すると次の様な結果になりました。

補足 項目 スペック 補足
画面サイズ13.3~15.6インチ約8割の製品が15.6インチ
解像度WXGA(1366x768)~FullHD(1920x1080)約7割の製品がWXGA
重量1.1kg~2.2kg約6割の製品が1.7kg超え
メモリ4GB~8GB約8割の製品が4GB搭載
ストレージSSD128GB~HDD1TB
但し、ChormeBookのみ eMMC 64GB
約9割の製品がSSD128GB以上を搭載
DVDドライブ搭載無し、又はDVD±R/±RW/RAM/±RDL約6割の製品が内蔵ドライブ搭載
Office搭載無し、
又は Microsoft Office Home&Bussines 2019 以上
約5割の製品がOfficeを搭載
OSChrome OS 、Windows10 Home/Pro
Windows 11 HOme
約9割がWindows 10/11
2台のみ Chrome OS
駆動時間6時間~10時間約5割の製品が8時間以上
価格5万円台~13万円台
※5万円台はChrome Bookのみ
平均価格は7万8千円

上記のことから、Celeron 6305 は、会社か自宅でワードやエクセルなどの文書作成をメインとするライトユーザー向けのノートPCに採用されていると言えます。

価格の幅は、オフィス製品の有無に左右されており、一般的な事務作業において作成した文書のDVD書き込みなども含め、オールマイティに利用できることを狙っているようです。

オフィスは不要でもっと重い処理をしたい方は、この値段帯で購入できる Core-i3 やCore-i5 搭載のノートPCを探した方が良いと思われます。

ベンチマークで性能を比較

結論を先に描きましたが、ここからはその理由を簡単に説明しておきます。

下記一覧は、 Celeron 6305 のベンチーマーク性能(CPU:PassMark、GPU:FireStrike) を、Core-i5の世代別性能と比較したものになります。

CPU名称PassMarkGPUFireStrikeコア数スレッド数TDP定格クロック最大クロック
Core i5 8350U6507Intel UHD Graphics 6209904815W1.7GHz3.6GHz
Core i5 7200U3359Intel HD Graphics 6208082415W2.5GHz3.1GHz
Core i5 6300U3277Intel HD Graphics 5207072415W2.4GHz3.0GHz
Core i5 5200U2560Intel HD Graphics 55005942415W2.2GHz2.7GHz
Celeron 63052246第 11 世代インテル UHD グラフィックス22812215W1.8GHz-
Core i5 4200U2191Intel HD Graphics 44004922415W1.6GHz2.6GHz
Core i5 3317U1949Intel HD Graphics 40004112417W1.7GHz2.6GHz
Core i5 2410M1929Intel HD Graphics 30001982435W2.3GHz2.9GHz

Celeron 6305 は2020年に発売された比較的新しい廉価版CPUであり、第4世代のCore-i5と同じ性能を持っています。

Excelやワードなどのオフィス製品、ネットサーフィン、YouTubeやNetFlixなどの動画鑑賞などの用途であれば、全く問題なく処理できる性能を持っています。

INTELの公式サイトでは、グラフィック性能は「第 11 世代インテル® プロセッサー・ファミリー用インテル® Core™ UHD グラフィックス」と記載されており、第11世代のものを使用しています。

このCPUを搭載したノートPCでも、ゲーム設定を適切に設定することで、軽い3Dゲーム程度であれば楽しむことが出来るでしょう。

まとめ

今回は Celeron 6305 の性能について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、Core-i5の中でどの世代に匹敵するかについて検証しました。

このCPUは5万台~13万円台という低~中価格帯のノートPCに採用されています。

オフィス製品(2019、2021)の有無により価格が変わりますので、オフィス製品不要であれば価格を低く抑えることも可能です。

尚、メモリ4GB、SSD 128GBの製品が多いので、家庭で文書作成や動画参照などの軽作業のみならば問題ありませんが、複数文書同時編集を多用されるのであれば、メモリ8GBを搭載している製品をお選びください。

この記事が、皆さんのPC購入の参考になれば幸いです。

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