【驚愕】プログラマー35歳定年説!信じるか信じないかは貴方次第です!

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IT業界では、昔から誠しやかに囁かれている「35歳定年説」というものがあります。

本サイトに来てくれる皆さんはプログラミングに興味を持たれていると思いますが、中には将来プログラマーとして就職または転職を考えている方もいらっしゃると思います。

そんな方にとって、プログラマー35歳定年説ってとっても気になりますよね。

ということで、今回はプログラマー35歳定年説について考えてみたいと思います。

35歳定年説が言われる理由

35歳定年説っていつごろから言われだしたのでしょう?

私がIT業界に入った頃から、既に言われていました。

過去にさかのぼること30年、PC9001というNECの16ビットPCが業務に使われだしたころ、まだWindowsが登場していない頃から言われていました。

では、その理由は?

諸説あると思いますが、おおむね以下の理由から定年説が言われだしたと考えられます。

  • プログラミングは緻密でロジカルな作業であるため、集中力、根気、体力が必要であり、若くないと務まらないと考えられていた。
  • 当時はプログラマーという職種の歴史が浅く、35歳を迎えるプログラマーが皆無だったので、年を重ねたプログラマーがどういうものか想像が出来なかった。

当時はプログラムの価値が今より低く、IBMや富士通の汎用コンピュータ(通称、ホストコンピュータ)を売るためのオマケとして、プログラムを無料で提供するという時代だったので、単価の高い35歳以上の社員に、プログラミングをさせたら採算が取れないという大人の事情があったかのかもしれません。

いずれにせよ、当時は35歳定年説をみんな本気で信じていて、「ノストラダムスの大予言であと十数年したら地球は滅亡するから、まっいいか」みたいな風潮があったとか、なかったとか・・・

冗談はさておき、当時の35歳の大人の集中力、根気、体力の基準では、プログラマーとしてやっていくのは難しいという考えがあったことは事実です。

35歳定年説は都市伝説?

では今どうかというと、30歳はまだまだ若手のプログラマーに分類されます。40歳は働き盛り、50歳や60歳のプログラマーも普通に存在しています。

結局、「プログラマー35歳定年説」は都市伝説だったという訳ですね。

それを裏図けるような研究結果が発表されています。

マサチューセッツ工科大学の認知科学研究者、ジョシュア・ハーツホーン 氏は、「加齢に伴う知能の変化に関する研究」という研究成果を発表しています。

これによると人は能力ごとに脳のピークが異なるという事です。

BUSINESS INSIDER

英語で書かれていますが、一覧にすると次の様になります。

能力ピーク年齢
総合的な情報処理能力、記憶力18歳
人名を記憶する能力22歳
顔を覚える能力32歳
集中力43歳
他人の感情を認知する能力48歳
引き算や割り算などの基本的な計算能力
新しい情報を学び理解する能力
50歳
語彙力67歳

これを見ると、集中力は43歳まで衰えないようですね。

また、新しいことを学んで理解する能力は50歳がピークらしいです。

たぶん、まったく今までにやっていない全く別の職種で新しい事を学んで理解するのは難しそうに思いますが、同じ業種(この場合はプログラマー)だと過去の積み重ねや経験が役に立つので、新しい事を差分で覚えるのは十分可能です。

プログラマー35歳は定年ではなく卒業

プログラマーの定年35歳説は、ただの都市伝説という事がお分かりいただけましたでしょうか。

確かに定年は無いのですが、卒業はあります。

正確に言うと、プログラマーを卒業してSEになるという事です。

昔に比べれば実力主義は浸透してきたというものの、日本はまだまだ年功序列が残っていますから、年齢が上がると給料を上げなければなりません。

プログラマーに比べてSEやコンサルタントの方が高い単価で顧客に売り込めるため、企業の売上を考えると少しでも早くプログラマーを卒業してほしい訳です。

この傾向は大手企業ほど顕著になるので、もし将来にわたってプログラマーを続けたいのであれば、その辺は就職先によく確認した方がよいかもしれません。

まとめ

大学の研究成果にもあるように、少なくとも43歳までは集中力は続きますし、50歳代でも新しい事を覚える事も可能です。

プログラマー35歳定年説は完全な都市伝説なので、能力的な定年はありませんが、会社によっては大人の都合でプログラマーとしての卒業を迫られる可能性もあります。

あとは、どういう道を選ぶのか、それはあなた次第です。

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