前回までの記事でソースコードの解説が終わりましたので、今回は作成しプログラムを別のPCで動かすための方法(=配布)を解説致します。
フォルダ構成と配布対象
プロジェクトが置かれているフォルダは以下のフォルダ階層になっています。

DebugとReleaseフォルダがありますが、Visual Studioの初期状態では Debug フォルダにEXEファイルが置かれています。
ここに3つのファイルが出来上がっていますので、以下の2ファイルを実行したいPCに、適当なフォルダを作ってコピーして下さい。
- CsvDivider.exe
- CsvDivider.exe.config
CsvDivider.pdb はデバッグ情報が含まれているだけなので特にコピーする必要はありませんが、コピーしても結構です。
コピーした CsvJoiner.exe をマウスでダブルクリックすれば、プログラムが起動します。
Frameworkの確認
Visual Studio 2019 がインストールされているPCでは、今回使用した .NET Framework 4.7.2 が自動的にインストールされています。
しかし、別のPCで実行するためには、別途 .NET Frameworkのインストールが必要となります。
.NET Framework はWindows10のWindowsUpdate と共にバージョンアップされていきますので、OSバージョンが1830以上でなければエラーになる可能性があります。
厳密には、新しいバージョンで登場した機能を使わないのであれば、少し古い.NET Frameworkのバージョンでも問題はありませんので、一度ダブルクリックで動かしてみて、エラーになったらOSバージョンを確認するという手順でも良いと思います。
.NET FrameworkのバージョンとOSバージョンの関係、確認方法、.NET Frameworkのインストール方法については、こちら の記事に記載しています。
まとめ
今回の記事はここまでとなります。
実行したいPCに適当な名前のフォルダを作り、Debugフォルダにあるファイルをコピーするだけなので簡単ですよね。
一般的なフリーソフトの様に、インストーラーを動かしてインストールする必要もないため、USBメモリにコピーしておいて、動かしたいPCにUSBメモリを挿し込んで、そのままクリックして実行することも可能です。
是非、自作の便利ツールを積極的に活用して頂ければと思います。