前回までの記事で、ソースコードについての解説が一通り終わりました。
今回は、作成しプログラムを別のPCで動かすための方法(=配布)について解説致します。
フォルダ構成と配布対象
プロジェクトが置かれているフォルダは以下のフォルダ階層になっています。

DebugとReleaseフォルダがありますが、Visual Studioの初期状態では Debug フォルダにEXEファイルが置かれることになります。
ここに3つのファイルが出来上がっていますが、このうち以下の2ファイルを、実行したいPCに適当なフォルダを作ってコピーして下さい。
- CsvDivider.exe
- CsvDivider.exe.config
CsvDivider.pdb はデバッグ情報が含まれているだけなので、特に配布する必要はありません。
あとは、CsvDivider.exe をマウスでダブルクリックすれば、プログラムが起動します。
Frameworkの確認
Visual Studio 2019 がインストールされているPCでは、今回使用した .NET Frameworkが自動的にインストールされていますが、そうでない場合は別途 .NET Frameworkのインストールが必要となります。
また、Windows10はWindowsUpdate でOSバージョンが上がっていくのですが、それに応じて.NET Frameworkもバージョンアップされていきます。
今回使用している .NET Framework のバージョンは 4.7.2 なので、実行させたいWindows10のOSバージョンが 1803 以上でなければエラーになる可能性があります。
動かしたいPCで CsvDivider.exe をダブルクリックした際、エラーになるようであれば、.NET Frameworkのバージョンが古い事が考えられますので、こちら の記事に記載されている手順に従ってインストールしてみて下さい。
まとめ
今回の記事は以上です。
実行したいPCに適当な名前のフォルダを作り、DebugフォルダにあるファイルをコピーすればOKです。
EXEを実行してみて、エラーになったらWindowsUpdateでOSを最新バージョンにするか、別途Framework 4.7.2 のインストーラーをダウンロードし、インストールすることで解決できます。
一般的なフリーソフトの様に、インストーラーを動かしてインストールする必要もありませんので、USBメモリにコピーして、すきなPC上で動かすことも可能です。
是非、自分が作った便利ツールを、趣味や仕事で活用して下さい。